OpenJFX のデモを試してみた
「JavaFX Script」の実行環境を開発する「OpenJFX」のサイトで、デモ用のファイルがダウンロードできるので、さっそく試してみました。確かに面白いですね。Java
の可能性を広げる技術だと思います。
しかし、個人的には、ビューとロジックが分離されていない点が気になります。やはり「XUL」や「MXML」に相当するXMLベースの画面定義用言語が、別途必要なのではないでしょうか。
上記のような課題に対しては、将来的に別のプロジェクトの成果物と連携することを考えているのかもしれませんね。その可能性は十分あるように思われます。「JavaFX
Script」だけでなく、Java の課題であるとも言えますから。Swing や SWT を XML
で定義しようとする試みは、これまでにもいろいろとなされてきました。
Java の標準に組み込まれるとしたら、可能性が最も高いのは「JDNC(JDesktop
Network Components)」でしょうか。...と思って同サイトを確認したら、既にプロジェクトは終了したようです。
その成果を踏まえて「Swing
Application Framework(JSR-296)」が仕様策定され、2008年にリリース予定のJava
SE
7に標準搭載することを目指しているのだそうですが、XMLベースの画面定義をサポートするのかしないのかよく分かりません。どうも僕が期待していた姿とは随分違ったものとなってしまった気がします。
話は変わりますが、「JavaFX Script」用のエディタが、既にEclipse用のプラグインとして公開されています。
「OpenJFX」で配布されているアーカイブの中に、プラグインのアップデートサイト(http://download.java.net/general/openjfx/plugins/eclipse/site.xml)が記載されていました。
興味のある方はお試しください。
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