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 『ウェブ時代をゆく』

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『ウェブ進化論』 の著者である梅田望夫氏の新刊が発売されました。今日が発売日だということは事前に知っていたので、出張に出かける前に本屋に立ち寄り、往き帰りの新幹線の中で一気に読みました。



とても真面目に書かれた本だなぁ、というのが僕の第一印象です。もちろん、これまでの作品も真面目に書かれているのですが、これまでとは明らかにスタンスが異なります。
『ウェブ時代をゆく』 は若い世代に向けた応援歌のようなもので、評論家やコンサルタントとしての立場で書かれた作品ではありません。教育者的というか、ある種カウンセラー的な役割を担っていると言ってもよいかもしれませんね。もし僕に二十歳前後の子供がいたら、ぜひプレゼントしたい本だと思います。
一方で、ほぼ同世代の自分にとっては、社会へのコミットメントについていろいろと考えさせられる作品でもあります。

関連情報
2007-11-05 - My Life Between Silicon Valley and Japan
2007-10-22 - My Life Between Silicon Valley and Japan
webちくま  齋藤孝・梅田望夫対談 「大人の作法」(前編)
webちくま  齋藤孝・梅田望夫対談 「大人の作法」(後編)

Jungle Java - 『シリコンバレー精神』
Jungle Java - 『フューチャリスト宣言』
Jungle Java - 『ウェブ人間論』
Jungle Java - 『ウェブ進化論』

p.s.
英語の苦手な僕が "社会へのコミットメント" などという言葉を使用したのは、この作品の前に 『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』 という作品を読んでいたからです。
そう、"熱烈な" とまでは言いませんが、僕はかなりの村上春樹ファンでもあるのです。彼の小説はほとんど読んでいるつもりですが、随筆や対談集には未読の作品もあり、10年近く前に書かれた『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』 は何日か前に初めて手にしたのでした。
だから記憶が鮮明で、その作品の中で使用されていた "コミットメント" という言葉がすぐに頭の中の引き出しから取り出されたのです。

村上春樹氏の方が10歳ほど年上ですから、作品を書いた頃の年齢はだいたい同じくらいですよね。
活躍する分野だけでなく、志向性も随分異なっているとは思いますが、僕にとっては共に大きな存在です。その二人が、同じような年齢になった時に、それまでよりも "生" の自分を表に出し、社会との関わりについて試行するようになったというのは、やはりいろいろと考えさせられます。
(11/07 追記)

Posted on 2007年11月06日