『生物と無生物のあいだ』
タイトルに惹かれて購入したのですが、僕が期待した内容とはかなり違っていました。がっかりしたというのが正直な感想でしょうか...。
科学系の書籍としてはたいへん読みやすく、著者には文学的センスもあると思います。しかし、内容的にはそれほど目新しいとは思えない生物学の知識の欠片と主題から離れた研究者のエピソードが紹介されているだけで、タイトルから期待される哲学的な深みのようなものは感じられませんでした。残念。
p.s.
結果的には、本書は博士研究員(ポスドク)という立場から生物学という学問を眺めたエッセイ集だと言えるでしょう。そうした視点から見れば、それなりに評価することもできるのかもしれません。(07/23
追記)