JavaとXULでリッチアプリを実現する ZK
前回はデスクトップでXULアプリを実行するための環境「XULRunner」に関連した記事を書きましたが、XULを利用したWebアプリケーションを開発するための「ZK」というフレームワークもあります。
WebブラウザでリッチなUIを実現するために XUL を利用するか Flash を利用するかという違いはありますが、サーバサイドで Java
が使用される点は「Flex」や「OpenLaszlo」と共通していますね。
最新版の「ZK
2.3」では、独自のスクリプト言語「zscript」の他に、「JavaScript」、「Ruby」及び「Groovy」が利用可能となりました。「Java
SE 6」でサポートされるスクリプト言語は「ZK」でも使用できるということなのでしょう。
Webブラウザ上でビジュアルに「ZK」のUIを作成するためのツール「Zero
Kode designer」も公開されています。
「ZK」が登場して間もない頃に、「zscript」というスクリプト言語を使用しているのに、"no
JavaScript"というキャッチコピーを使用していておかしいという批判もあったようですが、おそらくは「Zero Kode
designer」によってスクリプトを直接記述しなくてもリッチなUIを作成できるということを強調したかっただけだと思われます。
関連情報
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- ZK 2.0
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- ZK Designer
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Small Talks - Painting with Zero Kode: A real-time web page designer
based on ZK
・Jungle
Java - XUL でリッチクライアント
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Java - JVM上で動作するスクリプト言語