エルリック・サーガにおける『三位一体モデル』のイメージ
1週間ほど前に紹介した『三位一体モデル』は、分かりやすい文章で書かれていて、 読んでいる時には何となく内容を理解したつもりになるんですが、読み終えた後で "三位一体モデル" について改めて考えてみると、 どうも自分の頭の中で明確なイメージが形作られていないことに気付きました。
ところが、ヒロイック・ファンタジー小説のエルリック・サーガを読んでいたら、そんなもやもやが解消されました。
エルリック・サーガは、マイケル・ムアコックの出世作ともいうべき作品で、そこに描かれる多元宇宙では、登場人物が
"法" と "混沌" と "天秤" の3つの勢力に分かれて争っています。
僕にとっては、『三位一体モデル』の表紙に描かれた "父" と "精霊" と "子" の3つの円よりも、 "法" と "混沌" のバランスをとろうとする "天秤" のイメージの方が、なんだかしっくりときますね。